アトピー性皮膚炎で皮膚科を受診した際、先生から「掻かなければ良くなるから」と言われました。同じように言われたことのある方は、結構多いのではないでしょうか。
本当に掻かなければ良くなるのか
実際には、引っ掻こうが掻くまいが、炎症は起きるし皮膚も乾燥する。というのが私の実感です。ひっかきようが無い耳の内側から皮膚が剥がれ落ちてきた時、そう確信しました。
しかし、私を診てくれている皮膚科のお医者さんは、いつもとても親身になってくれる、優しい先生です。いい加減なことを言うわけがありません。
じゃあどうして「掻かなければ良くなる」と言ったのか。
悪化を防ぐ意味はありそう
実際、かきむしったりすれば、症状が悪化することもあるでしょう。なるべくステロイド薬を使用しないで済ませるために、多少でも悪化する要因は取り除きたい、というのがその意図ではないでしょうか。
また、患者に希望を持たせるため、という意味もありそうです。
「今現在、根本的な治療方法は存在しません」なんて言ったら、ただでさえ参っている患者が、さらに落ち込んでしまうかもしれない。
根本的な治療方法が無いからこそ、「良くなる」「治る」という言葉を積極的に使って、暗示的な効果を狙っているのではないかと。
アトピーはストレスで悪化する面もあるため、ちょっとでも気が楽になるよう、お医者さんも気を使ってくれている気がします。
追記 NAVERまとめで、「掻かなければ治る」について検証した方の記事を見つけました。
【超観覧注意】大変な結果に…。アトピー、かかなければ治る?本当か否か、狂気の大実験!
かかないことで本当に治るのかどうかを、まとめ記者のFUJISANさんが体をはって検証していらっしゃいます。リンク記事のタイトルにもありますが、写真が多いため、閲覧にはご注意ください。
自分としては、掻かないことも大切だとは思いますが、体に必要な栄養を摂取することが、アトピー改善への近道だと感じています。
乾燥系のアトピー症状に悩んでいる方は、一度こちらの記事をご参照ください。
私は以前、過去ひどい落屑の症状に悩まされていたのですが、今はすっかり安定しています。誰にでも同じ対策方法が効くとは限りませんが、皮脂不足の可能性がある場合には、有効な治し方だと思います。