「食べてはいけない」ばかりが目につくけれど
アトピー性皮膚炎について、食事療法などを調べていくと、「食べてはいけない」ものばかりが目につきます。
油には何種類もあって、マーガリンの油は危ないとか、亜麻仁油は良いとか。
さらに、糖分は良くない、塩分も摂り過ぎたらだめ、等々、「食べないほうが良いもの」の提案が山のようにあるのです。
肌の状態が悪くなると、やはり「不摂生なのかな」という気持ちになり、野菜を多く食べようとか、味付けは薄いほうがいいだろうとか、加工食品はやめようとか、そんな気分になります。
しかし、自分の体験を振り返ってみると、「特定の食品を食べないように気をつける」ことはほとんど無意味だったと感じます。
いやむしろ、正直なところを言うと、逆効果だった部分もあるような……
どこまでが「摂り過ぎ」なのか
もちろん、油分や塩分、糖分の摂り過ぎが良くないのは、事実だと思います。ただし、どの程度からが「摂り過ぎ」なのかは、人によって違うんじゃないかと。
さらに、皮膚疾患であっても、病気は病気です。状態によっては、むしろたっぷり栄養を取る必要があるんじゃないでしょうか。
症状が良くなったきっかけは「食べる」ことだった
私自身は、ピーナッツバターを大量に食べ始めたことをきっかけにして、症状の改善に成功しました。
初めは、「こんなに油分の多いものを食べまくったらヤバイだろうな~」と思いながら、しかしどうしても食べたくてやめられず、つい……という感じです。
しかし食べまくり始めてすぐ、皮膚の剥がれ落ちが減ったことに気が付きました。その後も欲望のままに食べ続け、2~3ヶ月後には「超絶乾燥肌」が「普通の乾燥肌」レベルになりました。
なんでも食べ過ぎは良くない、バランスの良い食生活を心がけよう……というのはとても正しいことだと思います。
しかし、実際の体験としては、あのまま「健康的な食生活」を心がけていても、今のような改善は無かっただろうとも思います。